スーパーヒーローが活躍していた時代。ボブ(Mr.インクレディブル)もそのヒーローの一人だった。しかし、彼らのパワーは市民から危険だと訴えられ、「スーパーヒーロー禁止法」なるものが制定されてしまう。窮屈なサラリーマン生活にうんざりしたボブのところに、ある日謎の美女ミラージュから極秘任務を依頼される。昔の活躍を夢見て単身島へ乗り込むボブ。だが、それはヒーロー抹殺を企む発明王シンドロームの罠だった。捕まってしまったボブを助けるため、残された家族たちは島へ飛び立つことに…


おいらがピクサーにハマる由縁となった、サイコーのCGアクション映画。何といっても見所は、家族のそれぞれが魅せるスーパー能力。特にダッシュの、ジャングルや水上を駆け巡る高速アクションは観ていてとっても爽快!
また、CG表現もすごい。人間をCGでリアルに作ろうとすると、どうしても冷たい人形のようになりがちである。(映画ファイナルファンタジーで証明済み)ピクサーはこの問題に対し、人間をデフォルメして描くことにした。これはアニメーション的な解決とも言える。そうやって生まれたキャラクターたちが見せる多彩な表情やしぐさは、妙に温かみがあって人間臭く感じる。
こうした豪華な素材を持ちながら、ドラマ部分がちゃんとできているのはすばらしい。「超能力なんていらない、普通の人間になりたかった」と嘆く長女が、物語を通して自信を取り戻し、成長していく様子はとても丁寧に描かれている。
(その裏で、緊迫した状況下「外出禁止ですからね!」と叱られたりリモコン取り合いながらチャンネル争いしたり、思わずクスリと笑ってしまうようなホームドラマ的ギャグも持ち合わせているのだ)



○ボブ(写真真ん中)
お父さん。スーパーヒーロー時代の栄光の日々を誇らしく思いながら、今の平凡な会社勤めに嫌気がさしている。しかも解雇されてしまう。なんかリアルだ。超怪力の持ち主で、殺人ロボット相手にブンブン。

○ダッシュ(右端)
長男。とっても速い足を持ち、そのスピードは時速300km!(クレイジーダイヤモンドのパンチスピードと互角)高速で疾走するときに見せる、最高の笑顔がまた憎らしくてよい。

○ヴァイオレット(右から二番目)
サイキッカー姉ちゃん。超能力で姿を消したり、シールドを張ったりと大活躍。とても内気で、好きな男子と目を合わせることもできないが、終わりのほうでは男子を軽くあしらうほどの成長ぶりを見せる。すげぇ変わりようだな。

○ヘレン(左から二番目)
お母さん、通称夫人。魅力的な女性。ゴムゴムの実を飲んだので自在に手足を伸ばしたり、体を膨らませたりできる。揉め事の絶えない子供達と夫を、その包容力で支える素敵なママさん。

○ジャック(左端)
赤ちゃん。実は最強(?)コントロールこそできないものの、
メタル化
炎化
悪魔に変身
目からレーザー
テレポート
テレキネシス
と多彩な能力が使える。

○ミラージュ
ボブに極秘任務を依頼した女性…だが実は、スーパーヒーロー抹殺を企むシンドロームの部下だった。
抜群のスタイルにボブもメロメロ。 (ウエスト15cm) 

○シンドローム
子供の頃、仕事中のボブにないがしろにされたことを根に持ち、現存するヒーローをブチ殺して自らがスーパーヒーローになろうと策略する。
球体型殺人ロボット、フライングソーサー、ゼロポイント出力(物体固定ビーム)など様々な発明品を持っている。

* * * * * *

追記

これはピクサー作品全般に言えることだけど、日本語吹き替えのキャステングがうまい。なんでも、ディズニーが吹き替えの声優を指名してくるとか。今作でも、ヘレン役の黒木瞳さんやヴァイオレット役の綾瀬はるかさんなどはとても上手でまさにハマリ役。でもシンドローム役の宮迫は聞いてると顔の方が浮かんできてしまうのでよろしくない。
うまいんだけどね。

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