【映画】 サイレントヒル/SILENT HILL
サイレントヒルの〜 うた〜♪
みんなでうたおう〜♪

(主題歌が↑だったら神だった)

今更だけど、どうしてもスクリーンで観たかったので、姉貴と行ってきた。上映が21:45〜しかなく、終電ギリギリだったが、レイトショー料金で見れたのでよしとする。

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(※以下、ネタバレを含む。)

【サイレントヒル/SILENT HILL】

配給: 松竹
公開日: 2006年7月8日
監督: クリストフ・ガンズ



ゲームファンから見た映画『サイレントヒル』

一言で言うならば、映画『サイレントヒル(SH)』はゲーム原作映画の鏡である。
僕は今だかつて、ここまで原作(ゲーム)の雰囲気に忠実に作られた映画は見たことが無い。きっと監督は、「サイレントヒル」の面白さの本質がわかっているのだろう。



土台は『SH1』

廃墟の街サイレントヒルを訪れた親子が、街に取り込まれ、サイレントヒルの歴史が明らかになっていく。
作品の根底部分は、『SH1』を土台として作られている。
舞台は、小学校、ホテル、病院、教会など、ゲーム中でもお馴染みのもの。
場所の転換が、あまり整合性を感じさせない流れであったりするのだが、ゲームに合わせたファンサービスと考えても良いだろう。

登場する人物も、魔女扱いされ迫害を受ける女の子「アレッサ」、アレッサの母親「ダリア」、事件に巻き込まれた婦人警官「シビル」など、『SH1』のキャラクターをメインに使っている。(劇中では名前は登場していないものの、看護婦リサも姿そのままで出てくる。)
アレッサ役のジョデル・ファーランドは、可愛らしい顔立ちながら素晴らしい演技力を見せてくれるし、シビル役のローリー・ホールデンも、原作のイメージにぴったりのクールな婦人警官を演じている。
監督が「よくわからない見てくれの良いティーンエイジャーをキャスティングする代わりに、我々のキャストは独自、本物、ハイ・クラス映画からの強力な俳優を選んでいます。」と言っているように、演技力を重視した配役の自信がうかがえる。



初めのギターソロからすでに鳥肌モノの音楽

『サイレントヒル』が原作に忠実に作られている、というのは先に述べた通りだが、それはストーリーやキャラクターだけではない。なんと、映画で使われる音楽は、ほとんどがゲーム中で使われた曲と同じものなのである。

例えば、ローズ(主人公)が霧に包まれたサイレントヒルを徘徊するシークエンスでは、『SH2』で街を歩くシーン「White Noiz」。
小学校で、ローズが住民に追われるシークエンスでは、『SH1』の狂気のスプリッドヘッド戦「Monster Lurks」。
エンディング曲では、『SH3』の名曲「You’re Not Here」(主題歌)。
などなど、挙げていくとキリがないほど曲数にいとまがなく、原作ゲームファンなら感涙モノの選曲である。(BGMだけでなく、SEも、鉄を引っ掻いたような音など、不協和音がいかにも「サイレントヒル」らしい。)

さすがに媚を売りすぎだ、と鼻につく人もいるかもしれない。
しかし、ゲーム原作映画がゲームファンをメインターゲットにしている以上、こういった処置を施した監督を、素直に評価したい。
なにより、ここまで徹底してやってくれた人は、今までいなかった。 

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